矯正歯科治療とは
歯列矯正は、不正咬合と呼ばれる歯並びや噛み合わせの問題を改善する治療法です。この治療では、マウスピース矯正装置やワイヤーの装置を使用して、歯の配置を調整していきます。出っ歯や受け口、でこぼこの前歯などの不正咬合を矯正することが主な目的とされています。
歯並びが整うと、美容的な改善が注目されがちですが、それだけでなく心身の健康にも多くのメリットがあります。整った歯並びによって、しっかりと噛むことができ、これが美味しい食事を楽しむことに繋がります。また、正確な噛み合わせは胃腸への負担を軽減し、消化を助ける役割を果たします。
さらに、歯並びが整っていると、歯磨きがしやすくなります。これにより、むし歯や歯周病の予防がしやすくなります。健康的で美しい歯は、外見だけでなく、心の健康にも大きな影響を与えます。歯のコンプレックスが解消され、自信を持って人前で話すことや心から笑うことができ、人生全体にポジティブな影響を与えることが期待されます。
歯並びや噛み合わせでお悩みの方は是非、矯正治療を検討してみてください。
当院の矯正歯科治療の特徴
患者さんに寄り添った
無料矯正相談
歯の矯正について、痛みや治療期間、費用、装置の目立たなさなどが気になる方も多いかと思います。当院では、こうした不安を解消するために無料で矯正相談を行っています。矯正治療の経験豊富な歯科医師が、患者さんのご質問に丁寧にお答えし、治療の流れや、期間、費用について詳細に説明しています。目立たない矯正装置や部分矯正な治療に対応しております。お気軽にご相談ください。
多角的な検査による
診査・診断
矯正治療を的確かつ効率的に進めるためには、正確な診断が不可欠です。様々な検査を実施し、総合的な診断を行い、どの程度動かすべきか、具体的な治療方針を決定しています。何ミリ動かすかやどの部位を重点的に補正するかなど、細部にわたる診断結果が治療の成功に大きな影響を与えます。
CT撮影
CT撮影では、複数方向からX線を照射し、データを処理して断面画像を生成します。歯科用CT画像は歯や顎の骨を3次元的に評価でき、矯正治療において詳細な診断と効果的な治療計画を可能にします。
歯科用レントゲン撮影
歯並びや骨の状態を2次元で確認するためのレントゲン撮影です。歯1本1本の状態や親知らずの有無、お子さんの永久歯の状態などを確認します。
セファログラム分析
矯正歯科では頭部全体の骨格を確認することが重要です。この検査によって顎の大きさや形、位置関係などを分析すれば、咬み合わせにまで配慮した治療計画を策定できます。
口腔内スキャン(iTero)
歯の型取りを行うスキャナーにより、歯並びをスキャンし、歯の型取りを従来の方法に比べて快適に行うことができます。3Dシミュレーションを通じて治療計画を策定できます。視覚的に歯の移動を確認できるため、治療のモチベーションアップにもつながります。
口腔内撮影
口腔内の写真を複数枚撮影し、歯並びの問題点を視覚的に把握します。治療終了後との比較も可能で、経過をモニタリングします。
抜歯をしない
矯正歯科治療が可能
当院の治療方針として、なるべく健康な歯を抜かずに矯正治療をおこない、きれいな口元を目指します。また、子どもの矯正では、永久歯を綺麗に並べるための顎を広げることが目的となるため、基本的には歯を抜かずに治療を進めていきます。
歯を抜かずに矯正治療を行う非抜歯矯正では、歯をわずかに削りスペースを作るディスキングや、装置を活用し歯を奥に移動させる方法、歯のアーチを広げる方法などで歯を並べるスペースを作りだします。
しかし、それらを行ってもスペースが足りず、歯列の乱れや顔のゆがみを引き起こすおそれがある場合などは、抜歯が必要と判断することもあります。
この際にも、患者さんのご要望やご意見を丁寧に伺いつつ、見た目や機能性の面から抜歯の必要性をご説明します。
抜歯に関するメリットとデメリットを十分にご説明し、患者さんが理解した上で治療を進めておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
総合歯科医院
だからこそできる治療
矯正歯科専門医院で治療を受ける際に、歯列の状態により抜歯が必要な場合や、むし歯が発生した場合など、他の歯科医院で治療を受けることもあります。しかし、当院ではむし歯や歯周病などの一般的な歯科治療から、抜歯などの外科治療まで包括的に行えるため、患者さんの口腔内の状態をトータルでケアすることが可能です。
患者さんの状態を総合的に考慮し、必要に応じて異なる治療手段を組み合わせて計画を立てることができます。これにより、患者さんにとって最適な治療プランを提供し、安心して治療を受けていただけるよう努めています。どんな状態でもお気軽にご相談ください。
矯正治療を始める
タイミング
歯並びを整えたいと感じたら、それが治療を始めるベストなタイミングです。多くの方が「子どものうちに始めないと遅い」と考えますが、実際には矯正治療には年齢制限はなく、歯と歯肉が健康であればいつでも始めることができます。
特に小児矯正では、歯の状態や乳歯・永久歯の生え替わりの進行に合わせて、最適な治療を提案できます。重要なのは、歯並びに関する悩みや希望を抱く気持ちがあり、自ら積極的に治療を始める意欲があることです。
乳歯と永久歯両方が
ある時期(混合歯列期)
乳歯と永久歯が混在する混合歯列期は、矯正治療を始めるには理想的な時期です。この時期に行われるのが「1期治療」と呼ばれる小児矯正の一環で、本格的な治療ではなく、主に顎骨の成長をコントロールしながら歯並びや噛み合わせの問題を予防的に改善します。
1期治療の目的は、永久歯が正しい位置に生える土台を整えることです。歯並びや噛み合わせが乱れる原因を早い段階で取り除き、将来的な治療の手間を減らす効果があります。また、この段階で行う治療により、将来的な抜歯矯正の回避や治療期間の短縮が期待されます。
永久歯が揃ってからの
矯正(成人矯正)
18歳をすぎてくると体の成長がほぼ完了し、小児矯正でのような成長発育を考慮する必要がなくなります。これにより、成人矯正では患者さんのご要望やご予算に合わせて、より柔軟な治療法や矯正装置の選択が可能です。
当院では、スタンダードな表側矯正に加えて、目立ちにくいマウスピース型の装置を使用するマウスピース矯正、気になる部分のみ治療する部分矯正など患者さんのライフスタイルや美容への配慮に合わせた矯正治療を提供しています。
年齢を重ねてからの
矯正(中・高齢者の
矯正治療)
「歯の矯正は若いころにするもの」という先入観があるかもしれませんが、実際には年齢を重ねてからでも矯正治療を受けることができます。歯並びが整うことで見た目が良くなり、若々しさがアップするため、エイジングケアとして矯正治療を選ぶ方も増えています。
矯正歯科治療を行う
メリット
口元が綺麗になり、
印象が良くなる
歯並びを整えることは、コンプレックスを解消し自信を取り戻す一助となります。歯が整うことで口元がすっきりとし、フェイスラインが整うため、第一印象が良くなることも期待できます。これがプライベートなだけでなく、仕事やビジネスの場でも有益な影響をもたらすことでしょう。
歯が整っていることは、相手に良い印象を与える一因となります。
むし歯や歯周病の
予防につながる
歯並びが整うと、歯の表面や隙間に磨きにくい箇所が少なくなり、歯磨きが格段にしやすくなり、ブラッシングの効果が向上します。歯垢(プラーク)の除去が簡単になることで、むし歯や歯周病の予防につながります。毎日丁寧なブラッシングを心がけていても、歯並びが乱れていると掃除しきれない歯の部分があり、それが原因でお口のトラブルが生じることがあります。
発音・発声が
しやすくなる
歯並びの乱れは、舌の動きに支障をきたし、発音の障害を引き起こすことがあります。特に、舌が適切に動けない状態では、サ行やタ行などの特定の音を発音するのが難しくなります。また、歯と歯の間に隙間があったり、唇がうまく閉じられない場合、発音が不明瞭になりやすいです。
歯並びを整えることでこれらのトラブルが軽減され、スムーズな発音や発声が期待できます。
胃腸の負担が
軽減しやすい
歯並びが悪いと、正確に食べ物を噛み砕くことが難しくなります。その結果、食べ物を十分に咀嚼できず、急いで飲み込むような食べ方が生じやすくなります。この状態では、唾液の分泌が十分でなく、消化不良のリスクが高まります。
歯並びを整えることで、噛む力が均等にかかり、しっかりと噛むことが可能になります。適切な咀嚼は胃腸の働きをサポートし、食べ物を効率的に消化吸収させる役割を果たします。
顎関節症や頭痛、
肩こりの改善に
つながることがある
噛み合わせが悪いと、頭部の位置が不安定になり、口周りの筋肉や関節、骨、神経に負担がかかる可能性があります。歯列矯正を行うことで、上下左右の噛む筋肉のバランスが整い、お口周りの筋肉や関節の負担が軽減されます。これにより、慢性的な顎関節症、頭痛、肩こり、姿勢の歪みなどの症状が改善されることが期待されます。
当院で行っている矯正治療
マウスピース矯正
(インビザライン)
透明なマウスピースを使用した矯正治療です。金属を一切使用しないため、金属アレルギーの方でも安心して治療を受けることができます。この治療法は、透明なプラスチック製のマウスピースが歯に装着され、歯の移動を促します。
インビザラインのマウスピースは非常に薄く、取り外しが可能です。そのため、歯みがきや食事などのケアも通常通り行え、治療中も快適な生活を送ることができます。また、見た目も目立ちにくく、違和感が少ないため多くの人に選ばれています。
表側矯正(ワイヤー
ブラケット矯正)
表側矯正は、歯列矯正治療において一般的でスタンダードな治療法です。この方法では、歯1本1本の表面に小さな四角い装置(ブラケット)を接着し、それらをワイヤーで連結して、月に1度ワイヤーの調整をおこない、歯を移動させていきます。
表側矯正はその普及度と広範な適用範囲から、幅広い歯並びの症例に対応できることがメリットとされています。ただし、歯の表側にブラケットが取り付けられるため、治療中は目立ちやすいというデメリットもあります。
当院では目立ちにくい白いブラケットを使用した治療も可能です。これにより、装置の見た目が気になる方でも比較的目立ちにくく、治療中も快適に過ごすことができます。
部分矯正
部分矯正は、前歯や気になる特定の歯のみに焦点を当てた矯正方法です。
この方法は全体の矯正治療よりも治療期間が短く、治療費も抑えられるため、特定の歯並びの問題に対処したい方に適しています。ただし噛み合わせまで治すことが難しいため、適応できる方が限られてきます。
小児矯正
お子さんの歯並びや噛み合わせを早い段階で改善することで、見た目だけでなくお口の健康にも多くのメリットをもたらします。しかし、治療期間が長期にわたり、お子さん自身のやる気が重要です。当院では、お子さんとその保護者に対して、現在の歯並びの状態や治療の必要性、そして治療のリスクとメリットを丁寧に説明します。ただし、無理強いはせず、お子さんの気持ちに寄り添いながら治療を進めます。